one day I remember

今思うこと、ある日いつか思い出す、その日のために

WHAT'S IN?を読みました

  あぁ、もう。愛とお金が湯水のように溢れ出していく。ほんともう、やめて。 ラルクに泣かされた。 まず写真ね。疲れてる。もう、いい感じに疲れてます。 2日間やりきった(完成度に関しては其々違うようだけど)後のそのままが 惜しげもなく前面に現れてるのがいいですよ。 目がすわっていて目つきが悪くて、逆に変化の少ないユキヒロさんが一番まともに見えるの。 公式サイトのアー写と並べると、まるで「使用前」「使用後」みたいな感じ。 でもいいんだよなぁ。 ハイディの肌の角質層や指毛や手の甲の毛まで見えるぐらい近づいた あの写真をじぃっと見てたら涙がとまんなくて。わっかんないぐらいじわじわじわじわ。 あぁぁぁぁ、もう、hydeだー、幾重にも時を重ねてきたhydeだ。 現実を見てしまったむなしさ?そんなんじゃない。 私、ここに至ったhydeが好きなんだなぁってもう詰まっちゃって。胸がつっかえて。 異様な三重のまぶたもね。2日間濃くて水分で簡単に流されないようなアイメイクをして、 それでも一部汗や他の水分と一緒になって流されて、それを手でこすったりしたんでしょう。 それから打ち上げで飲んだりしたんでしょう。ぐでぐでになって帰って寝て起きて。 その重なってるまぶた、目を閉じれば若干赤く腫れて荒れてたりするんじゃないですか? リハの時から本気で歌って、でもその比じゃないぐらい本番2日間力入れて歌い倒して。 その形跡がこけた頬とざらつく肌に表れてる。 下唇のライン上にある一際紅い点。かさつき、ぱきっと割れて鬱血した名残。 一本奥にひっこんでる歯。こんなにも、輝きの褪せている彼でもポーズはちゃっかりぶりっ子仕様。 ねぇ、全部この顔に表れてるの。2日間が、その2日間に至るまでの期間が。 もうほんと大好きなの、          言葉が続かない。 思うの。あえて特別な修正を施さず(時間的な制約というのも考えられますが)、 言ってしまえばかっこいい!といいきれない写真をあえて出したのも。 見て欲しかったんだと思うの。彼等がね、費やした時間と気力の跡を。嘘偽りなくまっすぐ。 インタビューもねぇ、みんないい。 テちゃんの言う「メンバー其々の役割」っていうのが見えてくるようなそんなインタビューでした。 思うにね、テちゃんが大まかなラインを考え随時出力される物に意見を出す 「外郭を作る人」で。それに対して、ハイディは具体的な案を出し、 kenちゃんはそこにエッセンスを加えるという「内側を埋める人」なんじゃないのかな。 で、ユキヒロさんは太鼓判を押すと、笑。上手くできてるよねこう考えると。 AWAKEでのハイディの演出案が功績を上げたあたりから確立したかな。 SMILEぐらいまではまだテちゃんも内側に入りたそうだった。(その葛藤と苦悩はその時期のインタビューで卑屈なまでに表れてます) ということで、アイデアマンはすっかりハイディになってましたね。構成と、衣装の件と。 ファンのリクエストを選曲にする考えなんて、テちゃんが考えそうなことだと思いきやkenちゃんで。 そんな中、「新曲を絶対入れたい」とテちゃんが主張したのは諸手を挙げて拍手。よく言った! 私、前ほどテちゃんのインタビューにグサグサこなくなったんですよね。 「慣れが生じている」わけでも「諦めに近いものを感じてる」わけでもないですよ。 彼自身が葛藤を得ていた頃から変わったと思うんです。ある程度自分の役割が確立して、 「痛い」表現より、「冷めた」表現になってるんですよ。っていうと言葉が悪いかもしれませんが。 とりあえず卑屈であった部分はだいぶなくなってます。 kenちゃんやハイディみたいに「内側を埋める」人のお話は、「同じこと思ってた!」って いうことも多くてそりゃあ気持ちいいものですよ。好感を持つことも多いでしょう。 ですがね、同じことを思わない人がいてファンとは明らかに違う目線が存在するからこそ 彼等はプロなんじゃないですか? 私たちが素直に感動する裏側で、冷静に「完成度」を考える人。 「何だよ一人だけノリ悪いなぁ」って思うかもしれませんがそれってすごく大事。 そういう人が居ないと、なぁなぁで終わっちゃう。 感動に酔いしれて見えるものも見えなくなってしまう。 例えばテちゃんインタビューの「外音」の話。 ハイディのインタビューで「演奏重視で音響によって機嫌が悪くなる」って ラルクの音響に対するこだわりを見せていたけどその割に、今までのラルクのライブにおいて 音響が整っていて綺麗だなと感じることはあまりなくてですね。 むしろその辺はわりと悪く言われてない?と、ハイディとの感覚のズレを感じたんですよね。 「それもロックだろ」ってな具合に音の歪みだとかを正当化しちゃってて ファンは自分の耳と脳で調節してるだけだって私がファンじゃなかったら真っ先に思うよ。 その感覚のズレって結局メンバーが聞いてる音とファンが聴いてる音の違いに表れてるんですよ。 そこに今回着目し岡野さん呼んできて改善して、やっと心のそこからいいと思える音になった。 音の乱れを感情の揺さぶられる音だと認識し恍惚感に浸る、感情のままに突っ走れば それでまかりとおりますが冷静に考えてそれで押し切っちゃうのはプロじゃない。 そして、15周年の感謝を内に届く言葉ではなく、ドームで出来うる最大限の良質の音を 届けることで伝えようと「行動」で示す。これはプロだ。 「行動」で示し、「事実」を語る。これこそがテちゃんであって、kenちゃんやハイディみたいな 情感豊かな言葉を求めるのは違うような気がしてきたんです。 役割に沿った言葉を彼はちゃんと発してる。 そう思うと彼の言葉はそんなにグサグサとはこないし、温度差に寂しくなることもない。 ハイディのインタビューはなぁ、そんなにファンを幸せの沼にずぶずぶと浸からせたいか! ってぐらい嬉しいこと一杯言ってくれちゃって。 2日目1ブロックの衣装はやっぱりheavenlyパンフのイメージだったのね! 雑誌一杯見まくったって、ほんとファンのために一生懸命だったんだなぁ。 ニコニコ、って表現が嬉しい。 自分たちの満足より、ファンの満足を考えてライブをやった結果、結局自分たちの満足は いかほどだったのでしょうか。自分たちの満足を追求するよりもよかったのかな? 「叙情詩」いつも気持ちよさそうに歌ってるなぁ、うんうん、その気持ち分かる。 だってそれ私も歌いやすいもの。 ハイディが一番出しやすい音域と私の一番出しやすい音域がどうも似てるんですよね。 kenちゃんkenちゃんは幸せをばら撒きすぎだ!そしてハイディが大好き過ぎだ! ものっすごいhyde大絶賛でびっくりだよ。 「今回は特にhydeの歌は素敵でしたからね。」 「hydeのような演出が出来ないのか!(笑)」 もう、ファンか。そんだけおっきかったんでしょうね。得たものが。 この分だと「My dear」をリクエストした真意もなんとなく読めるよkenちゃん。 この曲の素敵なhydeの声を届けたかったんだよね。客席に届いてるのを見たかったんだよね。 今回のハイディが歌ってたらものすごく届いただろうと思うよ。 それを思うと惜しいなぁ。聴きたかった。 それから最初の方発言、今回のkenちゃんのインタビューのなかで一番嬉しかったかな。 「なんて愉快な人たちなんだろう」 「こういう感じでやっていくというその基準がすごく高いところにあると思いましたね。 なおかつ全然カリカリしてないないところがいいなぁって」 なんていうかこれほど理想的なバンドの状態ってないですよ。 15年も一緒にやってきて「愉快」って言葉が出てくること自体すごい。 いや、15年やってきたからこその熟成されたキャラにkenちゃんは「愉快」といったんだよな。 メンバーに共通するのがね、15周年迎えてファンに感謝する気持ちやお祝いしなきゃっていう 気持ちはあれど、本人たちに「15周年だから○○だ」っていうような特別な思い入れが あまりないこと、思い出に浸っていないところなんです。 この地点に重きを置かない、それはこれからも変わらず続いていくことを示す確かな証拠。 kenちゃんの新しいアンプ、4弦から5弦に変えたテちゃんのベース、 久しぶりにドラムやったら、またドラムを叩くことが楽しくなってきたユキヒロさん。、 そして歌うことが楽しくなってきたハイディ。 未知数はまだまだたくさん!これらがいかに化学反応をするか楽しみです。