one day I remember

今思うこと、ある日いつか思い出す、その日のために

アルバム全曲感想書き終えて、ぷしゅーっと気が抜けています。

答え合わせのように雑誌の全曲解説とか読んでるけれども、

まぁ私は私の感想で満足しているのでそれはまた別物として受け入れています。

向こうもこちらがいろいろ考えられるよう余地を残してくれているでしょうしね。

他の方の感想もちょいちょい検索でさがして読んでたりしますが、

あーこの人はこの曲を恋愛ソングとして読んでるんだな、とかいろいろ発見が

あって楽しい。そうだね、「Aoyama」は普通に考えてみたら「彼女が他のバンドの曲聴いてることに腹が立って曲作りまくった」って流れだよね、笑

 

「EXIST!]は全体的にみると、前のアルバムの「ぶっ放す!」感じからすこし、

クールダウンしてオシャレに決め込んできたなっていう印象。

メジャー1stアルバム(といってもインディーズから数えて5枚目ですが)は今出し切れるものを全力で世の中に投げつけたくなるんでしょうね。

だから、攻撃的だしドタバタした騒がしさがある。ほんとイノシシみたいなアルバムだと思うんです。「正」「陽」方向に猛進してる。

で、そのはねっかえりで2枚目ができあがるんですね。1stアルバムの印象、とくに「ワタリドリ」の強烈なアンセムソングのイメージをどう覆すか。

「NEW WALL」は「EXIST!」の中でわりと最初のほうに出来上がっていた曲らしいんですが、その時の「壁」はまさにこの「ワタリドリ」でしょう。

「ワタリドリ」以上のアンセムソングを作りあげ、そして一気に急転直下、ダークサイドに入った「Girl A」ができあがる。

そういった「陰」のある曲や「負」の方向に向いた曲が少し多めだったようにも思います。

 

バンドのアルバムってこの「陰陽」の繰り返しな気もするんですよね。

あと「初期衝動」と「技術」との折り合い。

だいたいこのバランスが一番よくて、バンドのアルバムで「良作」なんて

ファンに言われたりするのが4枚目だったりします。

で、4枚目でめっちゃファンに慕われたあとの5枚目はなかなか辛辣な感想うけちゃったりするんですよ。そこもまた「壁」だなぁと思う。バンドにとっての。

私は案外3枚目のアルバムが好きなこと多いかもしれない。

ちょっとこれまでの2作とは毛色変えてきたな!?ってわくわくするの。

 

一番いいのは「昔」も「今」も同様に愛せることなんですけどね。