one day I remember

今思うこと、ある日いつか思い出す、その日のために

年の瀬に思うこと

 

今年は本当に、荒れに荒れた芸能界。

今年を振り返ろうとした矢先にとどめのように入ってきたニュース。

それはあまりにも悲しいお知らせだった。

自分の好きなアーティストが過去にかかわったことのある俳優だったから

多少なり親近感がわいていた。

率直に言うと今ものすごくその週刊誌にむかついている。

 

そう、自分が好感を持っていたからこそ、だ。

ここで、ふと、今年の初めのころを思い返してみる。

紅白出演アーティストの不倫報道で、私が何を思ったか。

「ちょっとセンスが良くて、器用に何でもできて、いい気になって、調子こいて

奥さんいるのに他の女性(しかもちょっとウブそうな女性)をひっかけてんじゃないわよ。

こんな人、マスコミにつぶされて当然。

って、数年前の自分を棚に上げつつすんげー罵ってました。

まぁ、いい気味ぐらいに思ってましたよ。性格悪いねー。

興味ないもの、自分が気にも留めないものに対しては驚くぐらい残酷になれる、なってしまう。

 

 

某有名グループの解散騒動も、加熱する報道&ファンに対して、

「双方もうそっとしといてやれよ。たぶんこういうやりとりにうんざりしてるんじゃないの当の本人たちは。」

って冷めた気持ちで見てた。ファンの気持ちにこたえられるんだったらもうしてるって。あの人らどれだけ芸能界にいてどれだけの影響力持ってやってきた人なんだよ。

そんな人たちが何もできない。その事情も察しろよって、時間がたたないとどうにもならないんだって

思ってた。今もそう。こんだけ騒がれて、紅白出たいと思うか?

これも、自分がファンじゃないからこんな冷たいこといえてしまうんだろうね。

でも、今日ラジオで「らいおんハート」聞いてたらなんか泣けてきたわ。

失ったものをいつか埋めてくれる日が来ることを祈るよ。どんな形であれね。

 

 

立場が違えば、思うことは180度変わる。

自分が好きなバンドだったら、俳優だったらこんなこといわないし、上記の方々のファンのように、きっと自分も必死になって何かを伝えようとするし、あらゆる疑惑にNOと言い続けるだろうし、まぁ最悪人間性はだめでも作品は評価しようとするだろう。

逆に、自分が好きじゃなかったら、酷いことも簡単に言ってのけてしまう。

そんな醜さも自分の中に多かれ少なかれ・・・いや、けっこくたくさんあるんだと

思った年の瀬でした。

 

 

 

 

 

アルバム全曲感想書き終えて、ぷしゅーっと気が抜けています。

答え合わせのように雑誌の全曲解説とか読んでるけれども、

まぁ私は私の感想で満足しているのでそれはまた別物として受け入れています。

向こうもこちらがいろいろ考えられるよう余地を残してくれているでしょうしね。

他の方の感想もちょいちょい検索でさがして読んでたりしますが、

あーこの人はこの曲を恋愛ソングとして読んでるんだな、とかいろいろ発見が

あって楽しい。そうだね、「Aoyama」は普通に考えてみたら「彼女が他のバンドの曲聴いてることに腹が立って曲作りまくった」って流れだよね、笑

 

「EXIST!]は全体的にみると、前のアルバムの「ぶっ放す!」感じからすこし、

クールダウンしてオシャレに決め込んできたなっていう印象。

メジャー1stアルバム(といってもインディーズから数えて5枚目ですが)は今出し切れるものを全力で世の中に投げつけたくなるんでしょうね。

だから、攻撃的だしドタバタした騒がしさがある。ほんとイノシシみたいなアルバムだと思うんです。「正」「陽」方向に猛進してる。

で、そのはねっかえりで2枚目ができあがるんですね。1stアルバムの印象、とくに「ワタリドリ」の強烈なアンセムソングのイメージをどう覆すか。

「NEW WALL」は「EXIST!」の中でわりと最初のほうに出来上がっていた曲らしいんですが、その時の「壁」はまさにこの「ワタリドリ」でしょう。

「ワタリドリ」以上のアンセムソングを作りあげ、そして一気に急転直下、ダークサイドに入った「Girl A」ができあがる。

そういった「陰」のある曲や「負」の方向に向いた曲が少し多めだったようにも思います。

 

バンドのアルバムってこの「陰陽」の繰り返しな気もするんですよね。

あと「初期衝動」と「技術」との折り合い。

だいたいこのバランスが一番よくて、バンドのアルバムで「良作」なんて

ファンに言われたりするのが4枚目だったりします。

で、4枚目でめっちゃファンに慕われたあとの5枚目はなかなか辛辣な感想うけちゃったりするんですよ。そこもまた「壁」だなぁと思う。バンドにとっての。

私は案外3枚目のアルバムが好きなこと多いかもしれない。

ちょっとこれまでの2作とは毛色変えてきたな!?ってわくわくするの。

 

一番いいのは「昔」も「今」も同様に愛せることなんですけどね。

 

 

 

「EXIST!」アルバム感想 最後

ヘイ!残り2曲だよ。頑張るよ。

 

13.今まで君が泣いた分取り戻そう

 

タイトルが中途半端にしか思い出せない曲(酷い)

ようやっとここで優しいラブソングが出てきてほっとしたところでしょうか。

でも、もうあと1曲で終わっちゃうよ!参ったね!

Perfumeのライブでのっちが「もりあがってんのかこのやろー!」とかなんとか

お客さんに厳しい言葉を浴びせ、煽っていたところに

かしゆかが「はい。優しいの来ましたー」って言って出てきたような感じ。

(これ、ライブ見たことある人にしかわからない、笑。)

まぁ、一気に場の空気が和んじゃいますよね。

時折やってくるこの優しい曲を待ち焦がれていた方もいるでしょう。

私はそんなに待ってないけれども。

バラードですがあまり重さは感じず、さらさらと春の小川のように流れていきます。

というのも、バックのピアノの旋律がアルペジオになってるからでしょうか。

Rose氏いい仕事してるなぁ(上から目線すぎる)。

ほんと「Rise」のピアノのおかげで曲が広がった感じしたもの、あの時。

話を戻して、カノンっぽいんだよなぁ。カノンに合わせて歌っているような感じ。

ラブソングですが、卒業ソングっぽさもあります。

 

”限られた時の狭間の中で僕らは何かを迎え入れ、何を信頼して”

”会いたいと思った時に君が側にいることを「奇跡」と受け入れ”

 

あたりね。そのあとにクレイジーとかいっちゃってるけど無視しよう。うん。

  洋平さんの優しい声は風邪ひいた時ぐらいにたまに聞く程度でいいかな。私は。

 

 

14.NEW WALL

 

さ、最後もバラードです。

2曲バラード続くの正直重いんですがまったく系統の違うバラードなので

まぁ聴き続けてられるかなぁ。

「NEW WALL」のいいところはAメロBメロが短く聞こえるところ。

(歌詞カードで見ると長く見えるが実感として短く聞こえる)

バラードって溜めるでしょ。これでもかと。溜めて焦らしてはい!サビきた!

みたいな。山口百恵の「秋桜」とか聞いてみたらわかる。

どんだけためこんでどんだけパーン!と広がるねん。と突っ込みたくなる。

それを温泉でしみじみ聞いてた息子(2歳)にもびっくりしたけど。私に似ずバラード好きなんかなぁ・・・。

その「溜め」が少ないように思う。淡々とながれてサビドーン!って感じ。

このサビがね。すごいなって思うのが「Hello」「New」「Wall」って、3つの単語だけで出来上がってるところですよ。

しかも「壁」なのに全然ぶち当たった絶望感みたいなの無い!

こんだけ明るく「壁」を迎えてくれるの今のところAlexandrosだけだよ。

さすがビックマウス、言うこと違う。えぇ誉め言葉ですよ。最高の。

なんともさわやかで勢いがあって誰でも歌えるいいサビなんだろうと感心します。

シンプルな3つの単語が強く響くそのサビがまさに「壁」を表していて。

それまでの淡々としたAメロBメロは1歩1歩あゆみを進める足音のように聞こえてきます。

「Forever Young」や「Adventure」といったロードムービー的な曲の発展型といえるバラード。

 

 

15.

 

車の中でずっと再生していて。

「NEW WALL」がおわって最初に戻るかと思いきや突如表示された「15」の数字。

「わ?なんだバグか?」と思って慌てて曲飛ばしたんですが

後々ネットで調べたらシークレットトラックとのこと。

わああああああなつかしいぃぃぃぃぃぃぃ!

というのが私の感想。いや、さすが同世代です。

こういうの昔よくあったよなぁ。アルバム終わってしばらく無音が続いて

無駄にトラック数進んで1時間後ぐらいに急に何かが始まるやつ。

わりときれい目な曲でしたね。すんなりと耳に入る。

だって、もう空でメロディ歌えるもの。ギターのメロディも。

これ、ツアー終わるまでに完成させるのかな?

 

 

と、いうわけで全曲感想終了です。