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one day I remember

今思うこと、ある日いつか思い出す、その日のために

名古屋ライブの感想を。

L'Arc
  名古屋にね。いってきましたよ。ラルクー! はー、すてきな2日間でした。 やっぱラルクだーって思ったな。なんだかんだ。 待ちに待った間は5月が圧倒的に強かったけど、充実感は圧倒的に今回のツアーだと感じました。 じわーっとあったまってきたあたりのラルクがいいみたいです。 L'7のものっすごいセットを見てしまった自分にとって、「これ以上の何かってあるのか?」 って勝手に限界を感じてたけど、そことはまた違った頂点へと突き進んでるすばらしい演出だった。 今回のLIVEをみながら、ふと、11年前のREALLIVEのコンセプトが、 「デコラティブなセットを一掃しシンプルに音楽を聞かせる実力派LIVE」的なものだったのを思い出した。 派手にいろいろやらかしてたところからちょっとストイックな演出にこだわってみたあの頃。 ラルクは音楽がいいんだ!硬派なんだ!みたいなのを一生懸命みせていたあの頃。 っていうか、じゃっかん擦れていたあの頃、笑。 視覚による演出を根こそぎ落として音楽にこだわったというあのライブより、今回のライブの方が より音楽にこだわったライブに感じられたんですよね。 一つ一つの曲がものすごく丁寧に演奏されていて、 その曲の雰囲気を完全網羅して惜しみなくさらけ出している。そんなライブだった。 年月が演出に彩りを添えたと同時に、今回の映像による演出が本当にラルクの雰囲気と非常によく マッチしていて溶け込んでいたんだとおもいます。 そこでね、あぁ、ラルクは(いい意味で)視覚とともにあることがいいバンドだ。 景色と音楽が共鳴しあえることがラルクの強みなんじゃないかなっていう結論にいたりました。 バックに巨大なスクリーンがあるんだけど、すごく繊細でリアルな映像でした。 「the forth Avenue Cafe」でスカパラみたいな集団のシルエットが映っておおっ!となり、 「DRINK IT DOWN」で炎がボワァァッ!と燃え上がる映像が死ぬほどかっこよくてよろめいた。 「花葬」や「Anemone」の時に映された花びらをバックに、オーケストラを囲むボックスの上で 座って演奏する2人と歌うhydeさんの完璧なシルエット。 「MY HEART DRAWS A DREAM」前のギターソロのとき下手上空より、雲の切れ間から射す日差しのように 静かに降り注ぐ照明。kenちゃんがもはやギターの音にあわせ解き放たれる赤い光その日差しに 向かっていて、なんていうかそこに人の祈りや魂みたいなのがこめられてる気がした。 「forbidden lover」のときは揺らめく炎の合間から移るhydeさんが、 本当に戦渦の中でその嘆きを歌う聖母のようでただただ神々しかった。 でも表情のゆがみはなまなましい人間のそれというのがまた秀逸。 ボックスの上に立って「Farewell」のアカペラを歌うhydeさんの後ろから後光がさしているのにも これまた神々しさが極まっておりおもわず拝みたくなった。 なんてまた遠いところにいってしまったんだろう・・・と多少寂しくなりつつも、あぁ、それでこそと 納得する自分もいる。そして、ドラハイの間奏で、モニターにすっぱぬかれてることも知らず 仏頂面していて、それに気づいたときに思わず照れ笑いする姿に、 やっぱ人間だー!って安心したりね、笑 あぁ、あと、オーケストラの皆さんね。 ラルクを知らない人がこのライブ聴いたら驚くよね。 ロックにオーケストラやストリングスっていうと、下手すりゃただ仰々しいだけになるんだけど、 まぁ、ロックとオーケストラがこんなにうまく共存できるものなのかと。 っていうかもう、ラルクは何バンドなのかと。 今はミクスチャーっていうと「ゴリゴリ系の音楽」って括りがつけられがちだけど、 この、何者でもない感じ、「何にでも溶け込め、何にでもなれるバンド」こそ 本質的なミクスチャーバンドといえるんじゃなかろうかと思う。 オーケストラが入ったからこそ今回できた演出もたくさんありますね。 「花葬」や「Anemone」のしっぽり感は、原曲のおどろおどろしさを一掃するすばらしさがあります。 この2曲からの流れで「XXX」がきたときは、うわもうこの2曲で9000円超えた!と思った。 あの格子の扉がひかれてオーケストラと4人がでてきた瞬間がかっこよくて、 すごくお高い感じがして別料金がいるんじゃないかってぐらい。いい。あの瞬間だけ繰り返してみたい。 曲の一つ一つが丁寧だったからこそ、なんですが歌詞がよく響いた。 中でも、「心ひとつ」「心はひとつ」というフレーズが妙に残りました。 「BLESS」と「Anemone」に含まれる歌詞ですね。 同じような言葉でいて、両曲の間に流れる10年の月日がもたらした変化がある。 「心はひとつ」のあとに続く言葉ってどうも不安定で。 一生懸命ぶれそうになる心を、震える心をなんとかして抑えようとしている感じ。 「心ひとつ」っていうのはもう、すべての思いを凝縮して飲み込んで その先へ向かう強い信念と集中力を感じる。 もう、この人前にしたらさ。私らがあれこれうだこだちまちまいってるお小言なんて ほんとうにちみっちゃくてどうしようもなくてみっともなくてごめんなさい、ってなっちゃう。 でも、そんなみっともなささえ愛にかえちゃうんだろうね。 あー、もう、愛の戦士ヴィーナスだよね。うん。 それからもう何度もいってる気がしないでもないけど、 「そこからは未来が見えるかな つぎはぎであろうと」っていう歌詞を聞くたび 今までのことが走馬灯のように頭の中をかけめぐってだーって泣く。 そのときだけ、なんだかんだでここまで突っ走ってきた自分によかったねーっていってあげたくなる。 がんばってきたからこの言葉が今身にしみるんだってね。言い聞かせる。 満を持しての20thツアーは、積み重ねてきた年月がもたらす重厚感と丁寧さ、 今なお現役で活動しているが故の時代の波に応じた真新しい演出、 圧倒的なメンバーの魅力、それらが絶妙のバランスでこちらに攻め寄ってくるいいライブ。 少しでもラルクに興味を持っている人に、なるべく多くのの人に見てもらいたい。 そんなライブです。素敵な成人式の場にいれて本当によかった。 長く好きでいることのご褒美を存分にいただきました。 いや、まだあと2公演。ガッツリ楽しませていただきます。