one day I remember

今思うこと、ある日いつか思い出す、その日のために

「咬みません、躾のできた良い子です」

ジャケ買いです。 あ、あと、帯の謳い文句買い。 なんか素朴できゅぅうんとしちゃうのはあれだ、川上弘美の「センセイの鞄」以来だ。 文章体はこれといって癖はなく、けど、可愛げがあってさくさくよめる。 長編恋愛小説でありながら、植物について事細かに説明が入り、巻末には料理レシピまで ついてくる。そのへんの雑学で脳を満たされたい方にもおすすめ。 物語に出てくる捨て犬のような男、イツキを誰かに当てはめてみるのも一興。 これを機に、有川浩を読みふけることになるやも知れませぬ。 バチスタと同じで、「図書館戦争」を読む気はしないけど。 大事なのは、有名になったあとの作品だよね。