シド 「hikari」感想 その2
さて、日が開いてしまいましたね。今週末にはもう京都フェスでございます。
滋賀フェスもようやっと動き出してますし、シドツアーのグッズも発表されましたし、
お家の扇風機もよく回るし、夏が来てますね。うん。
さて、シド脳が活性化しまくってるさなか(とうとうDVDまで買ってしまう始末)、
私は土曜に向けて久しくACIDMAN脳をたたき起し、チャットモンチーの予習もせねばなりませぬ。
とりあえず、兄が持ってるアルバムを借りました。
あの、メンバーの女の子たちが「ラルク」と称する(@アイアンメイケン)1stシングル、
「恋の煙」だけは唯一友達がカラオケで歌ってるの聞いて好きです。
あとはなーんにもしらないの。あ、あと、ベースの子がカッコイイってぐらい。
ってことでさくさくいきましょう。シドメジャー1stアルバム「hikari」感想。どうぞ。
5.泣き出した女と虚無感
マオにゃんの歌詞ってわりとが女の子主体のものが多くて、
めずらしく「俺」なんて歌ってるものだから妙に耳に残りました。
2℃目の彼女のカップリングだったのでアルバム前ににiTMSでダウンロードして聞いてます。
真昼間には聞く気しませんねー。夜聞くと体の奥がジンとします。Mだからね!
そうそうマオにゃんも男だよなー。九州男児じゃん。ふんふん。ってなんだか妙に納得しちゃう曲。
この手の妖しいのは、無論、好き。
6.モノクロのキス
1stシングルですよね?メジャー。
黒執事(くろひつじってかいちゃった)っぽいベタベタないかにも妖しげ漂わせた歌詞&shinji君お得意のやっぱりどことなく昔くささを漂わす曲調がザ、アニソン。
そのベターな感じが病みつきになるんですよね。マンガも、そう。
うわもう、それ狙ってやってんのわかってんのに、そういうの好きだから読んじゃうのね。
ベタに妖しいところ持ってくところが似た者同士で相性よかったんじゃなかったかしら?
7.罪木崩し
歌詞が読みたくてしゃーなかった曲。期待度高め。
曲はともかくとして歌詞だなぁ。
2番サビの歌詞読んでshinjiがニヤニヤしてそうだと思った。
ごめん、私の中でshinjiがムッツリ設定になってます。インテリムッツリギタリスト。
言葉遊びが好きよね。そしてそんな歌詞がみんな好きよね。そんなお年頃よ。
まだまだ本能に忠実というより美的センスを求めますよ、ね。
これさぁ、カラオケで曲入れたら、ちょっと昔の派手なねーちゃんがハードな服着て髪の毛振り乱してそうな、いかにも妖しい映像流れそうですよね。
昼ドラ感よりそっちのイメージが先に出てきました。
あと、昔のカラオケボックスが似合うこの曲。さすがラテンカラオケ。夏の気配はどっこにもないね!
8.2℃目の彼女
これに関しては前々から言いたかったんですが、ラルクの「Lies and Truth」っぽくない?
サビのストリングスの入り加減とかアウトローの長さとフェードアウトぶりとか。
こっちのほうが若干おしゃれでフォーラスあたりなんかでイントロの音だけでも流れてそうなんですがね。
おもうにさ、このアルバム自体がラルクの「ture」を彷彿とさせるんです。
ちょっとずつ市民権を得てきたころに作られる、ポップとマニアックさが7:3のアルバム。
多数決はいやといいながらも、多数派になりうるであろうこのアルバム。
よくいえば、きれいにまとまってる。そしてそこに若干の物足りなさもある。
まぁねぇ、「True」つくった人が中に絡んでますものね。
あの時の景色が見えてるんじゃないんでしょうか?sakuraさん。
それまでの3曲がもたらしたシドのぎらぎらドロドロの妖しさを一掃し、
冬の澄んだ空気を運んでくれる平和な一曲。
ゆうやが寒しこジャパンでいってたような冬の遠くの景色がクリアに見える感じ?
あー、そんな澄んだ景色を窓辺で眺めながらココアが飲みたい。今はいいや。
9.capsule
で、また、どーん!とマニアックな方向へと突き落すわけです。曲順いいねー。
Aメロでノイズ交じりに入るギターにどぎまぎし、リズムが時折崩れる様に陶酔し、
サビで一気に爆発!たまらんねぇ!
あー、怒りゲージがたまってる時に聞くといいですよ。ちょうど昨日の朝聞きました。
明希さんは明るい曲、暗い曲、メジャーな曲、マニアックな曲、常に新しいところを目指していろんなタイプの曲を出して、そのどれもが何かしら自分に引っ掛かってくるところがすごい。単純にツボが一緒なんだろうけどね。曲のバリエーションがすごい。
いっちゃん派手な姿恰好してるけど、実は一番真面目で言葉の端々が奥ゆかしくて聞き上手。
なんだろう、この、もてる女の条件すべてクリア!なこの子は。
マオにゃんの声が拡声器つかったような声になってますね。媚びてない声。
あ、思えばシドの曲で媚びてないカッコイイ曲ってこれがはじめてかもしれない。
10.ドラマ
最初タイトルとインタビューから、バラードだと思ったんですよね。
あ、最後バラード2曲続くのか。正直きついなぁと。
ところが聞いてびっくり。ものすごくシンプルなバンドサウンドでポップな曲ときた。
アルバム収録曲のなかでいちばんギャップを感じた曲です。
「Re:Dreamer」とか「エール」とか「スロウ」的位置にある曲ですね。
ってなると、これら3曲(どれも大好きな曲たち)は今度のツアーで歌われる可能性が限りなく低くなってきますね・・・ううう残念。
でも、「ドラマ」は「ドラマ」で、難しいこと考えることなくライブで流れれば勝手に体が動き出す
そんな曲です。シンプルイズベスト。
11hikari
これも「証言」と「落園」の比較じゃないですけど、「涙の温度」の壮大さに比べるとやや控え目
といった印象を受けます。まぁね、ラルクの「あなた」みたいにうあああぁぁぁぁあああっと
壮大なストリングス入れられて「光だー!」なんて大声で歌われようもんなら「それ、ぜってぇ嘘だろ」って醒めますよ。そんな胡散臭いのはいい。胡散臭いのはshinji君だけで結構。
朝が来れば忘れちゃうほどの今は小さな光、それぐらいの希望を残して去ってくれるのが
ものすごく現実じみてるなぁと思った。あぁ、「今」なんだなぁと思った。
胸に飛び込むほどの懐の大きさではなく、肩に寄り掛かかれるほどの小さなやさしさが
今の自分には沁みる。ライブでやったらじわーっと泣けてきそうな曲です。
お気に入りは「サーカス」と「capsule」と「妄想日記2」。とりあえずこれらでリピートしてます。
今日はラジオだー。あ、もう「ミュージックスクエア」じゃなくなってるんですね。
ちゃんと帰ってご飯食べてきっちりきくぞー。