広い背中
ラルクって、なんかもうサーカス団みたいなもんだよなぁ、と唐突に思いました。
そう、そうなんだ。
4人でラルク、というのはとうに超えていて彼らは集団の中の主役という立場でいるだけなのだと。
「みんなの夢があるから、止めない。」
鼻の奥がツン、としました。
そこに私のようなファンも入ってるんだろうなぁ。
3年後を見据えてがんばろうって思ってる人の夢
裏舞台で必死に支えようというスタッフの夢
彼らを目標に大きくなろうという駆け出しのアーティストの夢
もう、一人のわがままで止められない。
止めれば個人的には楽になったとしても、周囲を落胆させた過失の責が彼らを襲う。
kenちゃんが「ラルクしてる時・・・」って言う発言も、どこか入れ物に入るみたいな感じで、
あぁ、kenちゃんがラルクで構成されてるわけじゃなくて、kenちゃんがラルクに乗り込むんだって
思えた。
それが悲しいことなのかって入ったらそうじゃなくて。
そんな肥大化した集団の中で、ファンが望むことを企んで成功させて、そして自分たちも
ほぼ常に最高の状態でいられる。最高の状態を見せられる。
そんなことができるのはほんと天然記念物に指定したいぐらい
このバンドしかいないんじゃないかなかろうか。
彼らは「やりたいことをやる」のではなくて、「求められてることを自分のやりたいようにする」天才。
今、ディズニーランドの元SVが出した本が人気だそうで。
ディズニーランドであった心温まるスタッフとお客様とのやりとり。
本屋で、装丁がかわいらしかったのでちょっと立ち読みしました。
hydeが川辺でぽつりといったあの言葉をこの本の帯に飾ってもいいなと思いました。
私は、みんなの夢を背負う広い背中を持った、そんなhydeがすきなんだと心底思う。