one day I remember

今思うこと、ある日いつか思い出す、その日のために

はじめてのかんしょうかい

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バレンタインの日にチョコではなくミニブーケがお家に届きました。びっくり。 この前「こっち(富山)にいつまでいるー?」ってメールで聞いてきたのは このためだったそうで。もー!サプライズ大好きさんなんだから。ちくしょー。おぼえてろぉ! あ、でもいい匂い。ありがとうございます。 ガチャピンがムックに「ねぇねぇ」って声かけて振り向いたところを指でぷすっとやったり、 甘い生活が始まっちゃったり、最近のガチャピンとムックにはどきどきです。 ここのところ、ガチャピンがやけにムックにかまってもらいたがりですね。 このまえひとりぼっちにされたからかな? さて、ここからちょいとオタク話に華を咲かせるため「男同士」とか「女同士」って単語を聞いて なんとなく予測がついて、且つさらっとペロッと軽く聞き流せる人のみ続きを読んでくださいまっし。 (すいません予想以上に濃くて長くなりました。) 11日にサークルの何人かで集まって「アクエリオン鑑賞会」なるものをしました。 このアニメね、主題歌が一時期電波ソングとしてネットで騒がれまして。 「1万年と2千年前から愛してる」って表現を日記で見かけることもしばしばありました。 で、この曲はサークルで集まってカラオケに行くと必ず誰かが入れて、 喉がおかしくなるぐらいほぼ全員で熱唱して、それを合計3回ぐらいやるわけなんですが、笑 アニメ自体も曲同様ぶっ飛んだ内容だということで。事前にきいた端的な内容は、 とある男が第2話で「私が1万2千年前に愛した男…」っていうそんなアニメだと。 そりゃー、見ないわけにもいかないだろう、こんだけ歌っててしかもそんな内容ならば。 と、いうわけで。 DVDを全巻もっている後輩と、興味を示した他6人、計7人で一体どんな酷いアニメか 検証するにいたったわけであります。 昼1時に開始し、途中夜ご飯を食べに外出し全26話を見終えたのが午前2時。半日かけた耐久戦。 結果はというと…うん、あれは酷い、笑。 ホモ、レズ、シスコン、ブラコン、ツンデレ、ドジっ子、ロリショタ、眼鏡っ子妹萌え、筋肉、 頭イっちゃってる敵(美人)など等、いろんな要素がありすぎてもうやりたい放題。 下手な鉄砲数打ちゃあたるってもんです。 もう狙ってるのがありありと見える演出盛り沢山で製作陣はさぞや楽しんで作っていたに違いない。 その思いっきりやりきってる感が逆に潔くて爽快で。 ホスト部のようなキャラ先行型で成功した形と言っていいと思う。 お話に関しては、ロボットアニメにありがちな意味不明な用語の羅列でひとまず説明され 一旦頭ぽかーんとなり、後々補完されていくけど内容広げすぎてやっぱり収拾しきれない感じ。 あと、最初は勧善懲悪なんだけど後々誰が悪いのか、誰が誰を倒そうとしているのか、今画面上で彼らが何をしているのかわからない状態になることもしばしば。これもありがちなパターン。 でもまぁ、DVDに着いてる設定資料等をよめば大体は理解できる内容で、且つ人間と敵側が仲良く手を取り合ってハッピーエンドだったのでそぉんなにもやもやしませんでした。これはいいと思う。 最近のアニメはやたら小難しく作ろうとしすぎてアニメ見ただけじゃわからないっていうのが多いんですよねー。エヴァあたりからどうもその傾向があるようで。私はあんましよくない兆候だと思ってます。と、いうかそろそろこの手のものに飽きた。そこから設定見たりして内容を補完する人と、キャラ好きに走る人と、独自に解釈を進めて新しい世界観を作る人に分かれていくわけなんですが。ここでコアなファンとライトなファンに2極化し、コアなファンが勢力を増した結果、そのアニメ自体が閉鎖的になってしまうんですよね。それぞれに見方や解釈の余地を与えるという点でならいいといえるんですが、その余地がたんなる丸投げになってることもありますからねぇ。一番届きやすい媒体使ってその様かって思ってしまう。よく、「見た人に何か残る」「何か考えさせられる」ってふんぞり返って言う監督さんにあなたが何も考えてないでしょって突っ込みたくなることありません?難しい御託並べてかっこつける前にまず見ただけで分かるもの、気づくものを作れって言いたい。娯楽なのになんで頭抱えて見なくちゃいけないんだって思わされるのは癪に障ります。 一番いいのは、深くて難しいことをわかりやすく見ただけで気づくように伝えること。 難しいことを難しく伝えるのは今日ウィキペディアがあれば誰にでもできます。 おっと、話が大きくそれてしまいました。まぁ、そういうわけでアクエリオンはそこまで腹が立つほどわけのわからないものではありませんでしたよ、と。このアニメは2005年の4月から9月までテレビ東京の深夜枠で放送されていたそうで丁度ガンダムSEED DESTINYと最終回の時期が重なっていました。そこで同じロボットアニメとして話の収拾具合で比較されることがあり、ガンダムよりはマシな終わり方をしているとの評価を受けておりました。 それから、随所に古典的な表現だとか、昔のアニメにあったような見ててこっぱずかしくなるような 表現が見られ、そういう面でちょっと懐かしさを感じさせるアニメだなぁと思いました。 たとえば、念力みたい矢で相手のハートを射抜いたり、押し問答の末うっかりキスしちゃったり、ばたばた!と倒れこんだ末に押し倒してるみたいな構図になっちゃったり。 それぞれのキャラの心情から生み出される技のネーミングの馬鹿馬鹿しさに笑うことも。 昔のよさと、今の萌え要素をうまぁく練りこん出る感じ。 懐かしいといえば、私が中学のときに見ていた「スレイヤーズ」にお話の構成が似ていました。 と、いうのも15話から18話までの4話分、つまり約1ヶ月間、 本編からはちょっと話のそれたギャグ月間なるものがあったように思うのです。 まぁ、アクエリオンはすべてがギャグといっても過言ではないんですが、この4話は それまでのギャグの要素と違ってたんですね。パラレルワールド的な世界観といいましょうか。 アニメ「スレイヤーズ」シリーズにおけるギャグ月間は有名で、この月間を取り入れた理由に 夏休みの間テレ東が映らない田舎に帰郷し、本編が見れなくなる人のための配慮 がありました。スレイヤーズは14話から17話でしたが、これを放送された時期と照らし合わせてみると大体7月の半ばから8月後半にかけての時期となります。 アクエリオンも4月から9月の放送だったので、15話から18話はギャグ月間として 考えてもおかしくはないと思います。 ノベライズ化された先も富士見ファンタジア文庫だし、ちょっと繋がってるかな、なんて。 このアニメが深夜枠で放送されたる所以。 最初に書いたような要素の他にもうひとつあります。それが一番の突っ込みどころ、なわけでして。 アクエリオンとはロボットの名前であり、もとは1つのロボットであったものが 操縦しやすいように3体に分けられ、必要に応じて合体をします。 そのとき3体のロボットの操縦者も精神的な合体をするんですよね、笑。 で、恍惚状態に陥ったときに発される声がアレなわけです。ギリギリもいいところです。 毎回合体するんですけど、「ツンデレ、ブラコン、妹萌え」の要素を持ったヒロインが一番いい仕事してましたね。期待を裏切らない子でした。 「合体」がこのアニメのキーワードになってるんですよね。 なんせ、アニメの謳い文句が「あなたと合体したい」ですからね。もう、馬鹿かと。 最終回もなんだかんだで合体して万々歳で終わってます。しかも男3人で。 ロボットの操縦者は何人もいます。組み合わせ自由なので男3人だろうが、女3人だろうが、 男2人に女1人だろうが、女2人に男1人だろうがかまいません。つまり、何でもアリです。 このシステム故に、ホモ・レズ要素、三角関係の絡み合いがどかどかでてきても仕様がありません。なんて同人に優しいアニメなんでしょう。むしろ公式同人アニメですね。 ロボットに興味がないため、ロボットアニメは自ら好き好んでは見ないんですが アクエリオンはすんなり見れました。 敵側が「堕天翅族」といったいわば天使をモチーフにしたキャラクターであり、 羽や鮮やかな色の植物やオリエンタル柄といった、機械機械していないビジュアルが 見やすかったように思います。綺麗な絵という点でも楽しめました。 最後に、私はどの要素に引っかかったかというと、 toma.jpg
頭イっちゃってる敵(美人)です。まさしく、「私が1万二千年前に愛した男」といった張本人。 美形の敵ほど人気が出るものはないですね。人気投票は1位だったそうです。 ただ美形でナルシストでネオロマンス的な言葉しか話せないキャラはあまり人気がなく、 どうも最近の傾向として美形且つ弄られる要素をもったキャラクターが愛されるようです。 ぶっちゃけ一万二千年前に愛した男が人間に浮気して裏切ったっていうのが争いの発端なんですよね。果てしない愛憎劇、それがアクエリオンです。 でもってこいつ、トーマは窮地に立たされた人間の女を見て、 処刑される寸前の裏切った男に「彼女を助けたら私のところへ戻ってきてくれるか」といったり、 いちおう彼女(繋ぎ的)いるのに四六時中昔のあははうふふな思い出に浸っていたり、 男が引きちぎった羽根をウイッグにしてかぶったり、その一片をもって愛しそうになでてたり(上のイラスト参照)女々しいったらありゃしない。 まぁ、許婚の関係にあったわけですから、おそらく自分が本妻で人間の女を妾とでも思ってるんでしょう。うわなにその昼ドラ(注:ロボットアニメです) そんなストーカー的な思いむなしく、男は最後まで人間の女をとるわけですが、 その都度しゅん…とするトーマがちょっとかわいい。 あぁ、たぶんここで彼の人気は上がるのだろう、と確信犯的なものを感じ取りつつも まんまとはめられていった私です。 頭から翼が生えてるって反則だと思います。かわいさ3割増しです。 前髪のバンク加減が好きです。ハウルっぽいなーと思いました。 冒頭の前髪が切りそろえられてなかったころの彼。 わたし、女の子の前髪ぱっつん、おかっぱは好きなんですけど男の子のおかっぱは あんまし好きではなくて。おかっぱにするとどうしても「少年」ってイメージが色濃くなって ショタ向きになるんですよね。私ショタ属性皆無なものですから。 うわー、すんげー、長々と、まじめに語ってる自分がおかしい。 あーでも楽しかったですアクエリオン鑑賞会。どっぷり疲れましたが。 沢山の要素を持つアニメをいろんな属性を持つ人々が集まってみるというのが よかったのかもしれません。みんなこのアニメに対してまっさらの状態から どの要素にひっかかっていくのかっていう経緯がおもしろかった。 これで堂々と、いきいきと、あの歌詞の意味を知った上でカラオケでアクエリオンが歌えます。 THANKS後輩!と、いうわけで上の女々しいトーマ様よかったら持ってお帰りよ。 もっと正しく知りたい人はこことかここに飛んでおいきなさい。