one day I remember

今思うこと、ある日いつか思い出す、その日のために

BLOOD+

saya
BLOOD+より小夜。イギリス編からの彼女の外見が好きでした。 中身は32話までの彼女とのギャップが激しくて最初なかなか慣れなかったなぁ。 アニメが昨日で終わりましたね。無難、な終わり方でした。 「生」を選ぶのは説得されてる時点で確信しましたが、それによって 「約束」に対する「覚悟」が軽くなってしまったように感じるのは気のせいではないはず。 そのあとの沖縄での暮らしぶりを見ても、過去を「のり超える」というより 過去を「断ち切る」といった印象の方が強く窺えました。それでいいの? かたっぽ選んだらかたっぽがないがしろにされるのではなくて 両方の思いをちゃんと組んであげられたらよかったな、って思いました。 生きている人に優しく、死んでしまった人には優しくないアニメでは命の重みがわからない。 それとも、消化されないエピソードや思いで人は成長するとでも? Prodaction IGさんは語られていない部分で何かを感じ取らせるのが得意技らしいですが この手の頭がよさそうな技は消化できない部分を投げるための常套手段だと思うんですよね。 で、テーマに関しては嫌って程見せ付ける。 プロデューサーの方が、「ソロモンの小夜への想いは一方的で押し付けがましい」 って雑誌のインタビューでおっしゃってましたけど、 この方の作品の中でのテーマの見せ方もそれと同じようなもんだと思います。     重いテーマを扱うのはたいへんです。大概が重く伝えようとしすぎてくどくなって 見てる側は「はいはいもうわかりましたよ」って二つ返事で答えるようになる。 バランスが大切なんですよね。難しい。 まぁ、なんだかんだで「死」を選んだことで生まれる後味の悪さや虚しさより 「生」を選んだことで生まれるさまざまな矛盾の方がよっぽどマシですけどね。 よかったよ。小夜死ななくて。子供殺さなくて。