ドロス金沢2日目いってきたー。
昨日、Alexandrosのライブ「Tour 2016-2017 ~We Come In Peace~ at 金沢Eight hall」へ
行ってまいりましたよ。ワンマン行くのはおそらく3年3か月ぶり。
「Me No Do Karate」のアルバムツアーでそれもEight hallでの公演でした。
やー3年たってずいぶんバンドはでっかくなっておりますが、まさかまたここでやるとは。
狭いよ。キャパ500だもん。今回のツアーで一番狭い会場だそうです。
ネタバレ禁止なのでざーっくりとした感想のみ書きますが、一言でいうと「なんやかんやあったけど結果的には楽しいライブ」でした。
若い子たちはきっときのうのことでもやもやしたりするんだろうけど、メンバーははるかに大人なので最終的には笑って受け流すだろうし、それ以上に周りの大人がたぶんしこたま彼に怒ってお灸据えただろうから大丈夫なんじゃないかなって楽観的にみてます。
ライブ始まる前にSEで流れていた海外のバンドのライブみたいな状態と奇しくも同じような状態だったのでおかしかったわ。
でもあの敬意のない煽りを聞いた瞬間は、吹き矢飛ばして相手の声帯に突き刺したいぐらいイラっとしたけどな私自身も。なので、煽られた本人は瞬間、爆発的ににイラっとしたことでしょう。眼光鋭かったわー。そのあとの威圧感と緊張感といったらなかったね。そしてそのあとの本来ならばとても甘いはずのラブソングがえらく辛口で鬼気迫ってヒリヒリしてました。それはそれでまた貴重だったからいい思い出にしとくよ。
ちゃんとしたMCききたかったなっていう思いと怨念は彼に投げつけとく。
ライブが盛り上がっていくと勘違いするのよね。自分と向こうは同じ場所に立って対等なんじゃないかって。でもあっちはステージの上だしこっちはステージの下だから。
ステージに立たせたうえで放置して曲始めたの、最高のブラックジョークだし大人の意地悪だと思ったし大人のかわし方だと思ったよ。
本当に同じところに立ってみたらその勘違いぶりも目が覚めるでしょうよ。
悪ノリはほどほどに。
「典型的なアレキサンドロスファンだね。そういうの大好きだよ。」という言葉を
どう受け取るかはあなた次第。
私は「自意識&自己顕示欲過剰な勘違い野郎」と受け取りましたが、笑
それにしても洋平さんの頭の丸さはいつ見てもほれぼれします(急になんだ)。
上手の端っこから眺めていたわけですがライブが始まった時は髪がきちんとセットされてて、耳のまわりできれいに髪が揃えられててきちんと丸くおさまってる。
それに加えてシュッとした輪郭と長い首。いやぁ、美術室にある石膏像のモデルにしたい。
うちの子も後頭部がきれいなカーブを描いているので洋平さんカットにしたらめっちゃ似合うんじゃないかと思っております。あぁ、でも顔の輪郭がシュッとしてないからダメか。ほっぺぷっくりじゃダメか。
それがライブが進むにつれて髪はくしゃくしゃになり汗でべったりとしてくると、なんか水遊びして帰ってきた犬みたいでそれもまたいいなって思います。
脱色して色が薄くなっている毛先が耳みたいに見えてくる。
セトリに関しては、そこまで珍しい曲はやってなかったような。
昔の定番曲がちょこちょこおりまざったような。
またアルバムツアーじゃないライブにいきたいものです。
でも、よく聞く曲でもアレンジが違ったり、挙句にはテンポまで変えてきたり、
入り方がアレンジききすぎてもうイントロクイズみたいになってるし、
飽きさせないなぁと思いました。
どこかで一瞬ストレイテナーのカバーかなって思ったところあったよ、笑
そのイントロの時なかなか歌に入らないから洋平さんニヤニヤしとってね。
客席が「なんだよこの曲?」って頭こんがらがってる反応見てにやけたんでしょうね。
金沢、次に来るときはここより大きな会場で新曲もって…と洋平さんが言っておりましたが、
ドロスがやりそうなここより大きい会場というのがいまいちピンときていない客席。
「いやあるでしょ。あの、座先がある(おそらく本多の森ホール)」って磯部さんがいってたところに、
すかさず洋平さんが「あー、でも椅子があるとまーくんのテンションが下がっちゃうから…」
残念そうに言ってました。なんだまーくんかわいいな。
「ドームはライブするところじゃなくて野球をするところ。」っていってたラルクのユキヒロさんみたいじゃん。
口数はけして多くはないけれど内に秘めてる熱さが感じられますね。
「っていうかミリオンロックやった場所あるじゃん。いーねーあそこワンマンでやるの。まぁ、我々好き勝手やっておりますので、うるさくしても何もいわれないところでやりたいです。」
金沢はミリオンロックの場所という認識らしいです。そのミリオンロック、今年はまだ出演きまっておりません。カナブーンとテナーは決まっています。
はてさて今年はどうなることやら。
昨日はたくさんダイバーがいましたねー。
最初の曲からダイブしてたからおかしかったね。
昔はいけ好かなかったけど、あれだけ器用に上ってコロコロ転がっているの
みると単純にすげえなって思えてきます。
しかもちゃんとタイミング合わせてるのがね。もう、職人かと。
そうやってはっちゃけられるのは今この一瞬だけだから、
彼らもまたライブハウスを出ればいろんな現実が待っているのだから。
そしていつかは体力的にできなくなるのだから。
やれるうちにやっとけよ。と、私は保護者のような目線で生暖かく見守っています。
メンバーも言っていましたが、あれみると「あ、ドロス(シャンペ)のライブだな。」おもう自分がいるんですよね。煩わしさ半分、懐かしさ半分。
おとなしいんだか狂ってるんだかよくわからない金沢でございますが、
いろいろ懲りずにまたやってきてくださることを祈って。
年の瀬に思うこと
今年は本当に、荒れに荒れた芸能界。
今年を振り返ろうとした矢先にとどめのように入ってきたニュース。
それはあまりにも悲しいお知らせだった。
自分の好きなアーティストが過去にかかわったことのある俳優だったから
多少なり親近感がわいていた。
率直に言うと今ものすごくその週刊誌にむかついている。
そう、自分が好感を持っていたからこそ、だ。
ここで、ふと、今年の初めのころを思い返してみる。
紅白出演アーティストの不倫報道で、私が何を思ったか。
「ちょっとセンスが良くて、器用に何でもできて、いい気になって、調子こいて
奥さんいるのに他の女性(しかもちょっとウブそうな女性)をひっかけてんじゃないわよ。
こんな人、マスコミにつぶされて当然。」
って、数年前の自分を棚に上げつつすんげー罵ってました。
まぁ、いい気味ぐらいに思ってましたよ。性格悪いねー。
興味ないもの、自分が気にも留めないものに対しては驚くぐらい残酷になれる、なってしまう。
某有名グループの解散騒動も、加熱する報道&ファンに対して、
「双方もうそっとしといてやれよ。たぶんこういうやりとりにうんざりしてるんじゃないの当の本人たちは。」
って冷めた気持ちで見てた。ファンの気持ちにこたえられるんだったらもうしてるって。あの人らどれだけ芸能界にいてどれだけの影響力持ってやってきた人なんだよ。
そんな人たちが何もできない。その事情も察しろよって、時間がたたないとどうにもならないんだって
思ってた。今もそう。こんだけ騒がれて、紅白出たいと思うか?
これも、自分がファンじゃないからこんな冷たいこといえてしまうんだろうね。
でも、今日ラジオで「らいおんハート」聞いてたらなんか泣けてきたわ。
失ったものをいつか埋めてくれる日が来ることを祈るよ。どんな形であれね。
立場が違えば、思うことは180度変わる。
自分が好きなバンドだったら、俳優だったらこんなこといわないし、上記の方々のファンのように、きっと自分も必死になって何かを伝えようとするし、あらゆる疑惑にNOと言い続けるだろうし、まぁ最悪人間性はだめでも作品は評価しようとするだろう。
逆に、自分が好きじゃなかったら、酷いことも簡単に言ってのけてしまう。
そんな醜さも自分の中に多かれ少なかれ・・・いや、けっこくたくさんあるんだと
思った年の瀬でした。
■
アルバム全曲感想書き終えて、ぷしゅーっと気が抜けています。
答え合わせのように雑誌の全曲解説とか読んでるけれども、
まぁ私は私の感想で満足しているのでそれはまた別物として受け入れています。
向こうもこちらがいろいろ考えられるよう余地を残してくれているでしょうしね。
他の方の感想もちょいちょい検索でさがして読んでたりしますが、
あーこの人はこの曲を恋愛ソングとして読んでるんだな、とかいろいろ発見が
あって楽しい。そうだね、「Aoyama」は普通に考えてみたら「彼女が他のバンドの曲聴いてることに腹が立って曲作りまくった」って流れだよね、笑
「EXIST!]は全体的にみると、前のアルバムの「ぶっ放す!」感じからすこし、
クールダウンしてオシャレに決め込んできたなっていう印象。
メジャー1stアルバム(といってもインディーズから数えて5枚目ですが)は今出し切れるものを全力で世の中に投げつけたくなるんでしょうね。
だから、攻撃的だしドタバタした騒がしさがある。ほんとイノシシみたいなアルバムだと思うんです。「正」「陽」方向に猛進してる。
で、そのはねっかえりで2枚目ができあがるんですね。1stアルバムの印象、とくに「ワタリドリ」の強烈なアンセムソングのイメージをどう覆すか。
「NEW WALL」は「EXIST!」の中でわりと最初のほうに出来上がっていた曲らしいんですが、その時の「壁」はまさにこの「ワタリドリ」でしょう。
「ワタリドリ」以上のアンセムソングを作りあげ、そして一気に急転直下、ダークサイドに入った「Girl A」ができあがる。
そういった「陰」のある曲や「負」の方向に向いた曲が少し多めだったようにも思います。
バンドのアルバムってこの「陰陽」の繰り返しな気もするんですよね。
あと「初期衝動」と「技術」との折り合い。
だいたいこのバランスが一番よくて、バンドのアルバムで「良作」なんて
ファンに言われたりするのが4枚目だったりします。
で、4枚目でめっちゃファンに慕われたあとの5枚目はなかなか辛辣な感想うけちゃったりするんですよ。そこもまた「壁」だなぁと思う。バンドにとっての。
私は案外3枚目のアルバムが好きなこと多いかもしれない。
ちょっとこれまでの2作とは毛色変えてきたな!?ってわくわくするの。
一番いいのは「昔」も「今」も同様に愛せることなんですけどね。