one day I remember

今思うこと、ある日いつか思い出す、その日のために

「EXIST!」感想続き その③? 

8.Nawe,Nawe


洋画の主題歌ということで、これでもかというぐらいに壮大に仕上げたバラード。
洋平さんの声も低音からファルセットまで幅広くつかわれている。
洋平さんの低音、oblivionの時も思ったけど、別人かと思う。ちょっと震えてるような声。
のびのびと出せる音階ではないんだろうな。意識して響かせようとしてる声。


バラードはあまり好んで聴く方ではないのですが、
その理由として、バラードって基本「いい曲」っていうのが大前提に置かれているからなんですね。
いい曲、感動する曲、お上品な曲。このあたり。
そこから覆ることがよっぽどのことがない限りないでしょう?
まぁ、暗めのバラードが後半変調するというのはありますが、
初っ端がメジャーコードだったら、だいたいそのまま、優しくて明るくて壮大なまま終わる。
それが飽き性の私には聴き続けられないのです。
曲の中での変化がほしい。
アンパンマンがゴミ拾いして町のみんなから感謝されても、まぁ普通かなって思うけれど、
これがバイキンマンだったら、わ!どうしたんだバイキンマンどういう心境の変化だ!?
となんとなく思案に暮れるじゃないですか。そういうワクワクが欲しい。
だから、プログレなんか大好物ですよ。


なので「Nawe,Nawe」は、アルバム通しで4回ぐらい聴いてようやく1回聴くぐらい。
でも、最後まで聞くと、"look" how the rays”からのメロディにものすごく泣きが入ってて、
あ、聴いてよかったなーってなります。
サビがとても力強いのに対して、この最後の方のメロディは
ほろほろと何かがほどけていくような優しさがあるなぁって思います。



9.Buzz Off!


新境地と王道バラードの先に待ってたのは本気のお遊びソング。
ってことでキター!待ってましたこの曲。
前作、なんで中途半端に終わっちゃうんだよもったいないなぁ!って
思っていたものがしっかり完成されて戻ってきました。うれしいね。
幕張で「Jazz Off」として演奏されていたのがかっこよくて、ジャジーなイントロいいなぁって
思ってたんですけど、イントロは前作に入っていたのと同じでした。
ライブでまた聞けたらいいなぁ「Jazz Off」バージョン。
とはいえ、かっこいいものはかっこいい。
歌詞はあのライブで適当に歌ってたのとそんなに変わらないね?笑。
"Take my hand! la pa pa!" って聞こえる。
幕張の副音声で「はーなさないー♪はやだな・・・。」って洋平さん言ってたのに
結局「離さない」のままだった。
I want you to love me」の”痛いの痛いの飛んで行け”と一緒で、
もうそこのメロディに当てはまる歌詞がそれ以上になかったんでしょう。
あの歌いまわし印象的だったのでかわらずにいてよかったなと思ってますよ。
「離さない」って言われて喜ぶ女の子もいますからね。男はどうか知らん。



10.クソッタレな貴様らへ


タイトルからして皆食いつきそうだから絶対自分はそこにはまりたくないと思っていました。
ですが、これははまったわ。ナーウェナーウェの真逆を行く、まさに私が好きな曲調、リズムが
コロッコロ変わる楽しい曲です。ライブでぜったい暴れ倒すね、これは。
「Don't fuck~」や「Wanna Get Out」と同類かな。


歌詞に”メッセージなんていらない 頭の中のゴミなげつけたいだけ”とかフゥー!っておもわず
煽りたくなっちゃう。大いに納得だよそれには。
メッセージ性が強いとそっちばかりが目立っちゃってまともに曲聴けなくなるんですよ。
どんなに曲がかっこよくてその曲を好きだといっても周りには歌詞が気に入ったのかと思われる。
それが癪で癪で!
uverがちょっとそういうところあってな・・・。かっこいいのに暑苦しい歌詞のせいで
若気の至りで聴いてるみたいな感じになるのでなんかもうちょっとサラっと聴かせてくれねぇかと言いたくなる。
30代にはなかなかきついもんがあるのです。
前世代全方向を包囲網とするのであれば叙情的より叙景的な歌詞のほうがいいんだろうと思うよ。
洋平さんもほっとくとこういう歌詞ばっかりになるのでテーマとか縛りありの歌詞のほうが好きです。
メッセージでも頭の中のゴミでも投げつければいいけれど、こちらの頭に張り付いてくるのはご遠慮願いたい。
歌詞は匂わせたもん勝ち、思い浮かばせたもん勝ち。想像は直接的な言葉を超えるのです。


まぁ、何はともあれ、この曲の終わりの部分”Oh Boys!”からの流れがめちゃくちゃ好きです。
なんか、「先導者」って感じ。
ラルクの話で申し訳ないけれど、「SEVENTH HEAVEN」を出したときに
Kenちゃんがこの曲、この歌詞のことを「明るい先導者」って表現してたのを思い出しました。
まさにこの曲もそう。力強く、明るく導かれているような気持ちになるのです。

「EXIST!」感想 続き②

まだまだ続きます。「EXIST!」感想

 

6.Feel like

とりあえず、GLOBAL WORKがめっちゃ好きになる曲。

洋服買いたくなっちゃう曲。

っていうか、買ったわ。黒のチェックのシャツ買ったわ勢いで、笑。

これも、待ってました!っていう曲だなぁ。

メインディッシュが多かったなぁと思いまして、最近。

ものっすごく攻撃的でかっこいい肉汁たっぷりのステーキみたいな曲とか、

きれいめなメロディと歌詞で聴かせるうまみたっぷりのアクアパッツァみたいな曲とか、

こってりしっかり煮込んだシチューのような壮大なバラードとか

ちょっとおなかいっぱいだったところに

ものすごくきれいに飾られた前菜が届いたような感じ。この時点で前菜ではないけれども

イタリアンででる前菜3種盛りとか、丁寧に濾された野菜のポタージュとか

でてくるとちょっとうれしい人です。いいなこの店ってすぐ思っちゃう。

そういう、いい感じで抜け感のある曲です。風通りもいいね。

絵でもそうなんですが、線がたくさんつかわれて書き込まれてる絵とか、

がっつりこってり塗りたくられてる絵とかフィルターたっぷりかけた絵とか

最初はものすごく目を惹かれるんですが、飽きるのも早いんです。

新海誠監督の描く景色や空は確かにキラキラしてリアルで素敵なんだけれども、

わたしはやっぱりジブリの抜けるような青空が大好きなんです。

つまりは、線が少ないほうが私はずっと見ていられるし、手数が少ないことで

自分の想像の幅が広がるんですね。

音楽もそうなんじゃないかと。攻めてくるものより、私はこのちょっと引いた感じに

グッとくる。

あとはリズムのよさ。「ズン、タン、ズン、タン」って足の裏までついてとるような

日本人好みのリズムじゃなく、「ッタ、ッタ、ッタ、ッタ」って

つま先だけでとる裏箔のリズムに、日本人好みのメロディがのってくるっていうのが

私の一番ツボにくる曲なんです。

いやあ、好きだわ。ほんと好き。

で、これをメンバーが「今、この感じがバンドの中で新しい」と思ってくれていることが何よりうれしい。次にも期待がかかる曲です。

 

 7.Aoyama

 

どこまでオシャレな曲もちこんでくるんだ!

あーもーなんかよくわかんないけど悔しくてイライラしてくるぐらい好き(好きなんかい)

私がドロスを好きじゃなかったら鼻につく曲だったと思う。

なんだこの野郎って言いたくなったかもしれない。

でも好きなものはしょうがないので素直にかっこよくておしゃれな曲だということを認めようと思います。あー、でもなんか悔しさがにじみ出る。

この曲はPerfumeの「ナチュラルに恋して」ばりに街を歩く姿が思い浮かびあがりますね。

コートのポケットに手をつっこんでふらふらっと歩いて、時にターンしたりウインドウショッピングしたり。

「Feel like」と同様、アパレル系のタイアップついてもいいかもね!

ただ、歌詞は辛辣気味ですが。

なんだろうな、泣ける歌とか応援ソングにたいするアンチテーゼのようにもきこえるかな。

そういう曲が蔓延ってることに嫌気がさしてるような。

まぁ、かくいうドロスもテレビで紹介されている感じだと、歌詞が響いてきて泣けるだのなんだのといわれたりして

、結局中高生のあこがれとするバンドになってるわけで。

そこに、「いや、うちはそうじゃないんで。」みたいな一線を引いたちょっと冷たさを感じる内容なんだな。

曲で簡単に泣いたり励まされたりしてるけど、結局のところ自分が努力しない限りはどうにもならないのだから、

そういうのを曲に求めすぎるなよっていう感じにも読めるのね。

あくまで私が思ってるだけですがね!

山椒ぐらいのピリッと感はある。

どうでもいいはなしですが、サビ終わりの「it's gonna be alright, be alright, oh oh」

の歌いかたがuvertakuya∞さんのそれに似てるなって思いました。





 

 

 

 

 

 

「EXIST!」アルバム感想 続き

 

 

さぁ、[Alexandros]の6thアルバム、「EXIST!」の曲感想。続き行きますよ。

 

 

2.Kaiju

 

タイトル最初見た時、インドとかタイみたいな東南アジア系の言葉なのかなと思いまして。

なんかそういうエステのお店の名前ありそうじゃないですか。「カイジュ」って。

で、あぁそういえばサトヤスさん今年の初めにインドいったし、そういうアーユルヴェーダ的な?異国情緒漂う曲なのかなと勝手にイメージしてたわけですよ。

したらば、「怪獣」っておもいっきし日本語やないかい。

あ、でも外国でも「Kaiju」って伝わるみたいですよ。「karate」と同じですね。

で、そういう和を意識したのかMVも和です。着物を着流して演奏するメンバーがかっこいいし、終わりのほうではちょっとアイメイクとつけまつげがほどこされてて妖艶さがプラスされております。昔のドロスのMVは倉庫だの道路だのロッカールームだの地味で色味の少ないところでの撮影が多かったので、ここ最近の「Feel like」や「Kaiju」のMVのような色を使ったMVには目を惹かれますね。絵を描きたくなる素材。

 

MVの感想はさておき。

まぁ「怪獣」ときいて、やっぱり激しい曲がくるのだと。

BAWDIESの「A NEW DAY IS COMIN'」のように吠えるのかと。

「cat2」でミャウミャウと泣き、「Dog3」でバウワウと吠えたその先に

ギャアオオオオオオオオオオゥ!と叫ぶのかと思いきや、ですよ。

 

あれ、なんかめっちゃこれオシャレやん・・・?

 

って、意外なギャップに胸がキュンとした曲です。

だって叫ぶって言ったって、サビで「ガオーガオー」ってかわいらしく鳴いてるだけですよ。この流れで「ギャオゥギャオゥ!」と激しくは叫べまい。

どれぐらいオシャレかというと、

最初のラップのあたりが、ちょっとヤンチャな男の人の洋服が売ってるお店でかかってそうな感じ。

この曲に出てくる怪獣は街を破壊しながら歩いているというより、都会の大通りをランウェイにしてモデル歩きしてるんだろうと思う。

それぐらいオシャレ。

 

洋平さんは今年大流行した某怪獣映画の主題歌を意識してこの曲を作ったそうですが、

私は怪獣映画より、アメリカのギャング映画があうなと思いました。

黒いスーツ着てサングラスかけた強面の人たちが街や倉庫で繰り返す銃撃戦。

暗躍するマフィアのボスとつながる警察。云々・・・。

浅いイメージですがそんな映像の背後に流れていてもおかしくはないかなといった

オシャレだけど硬派な感じもする1曲。

 

 

前のアルバムはガンガン攻めてくるような攻撃力の高い曲が多かったので、

その気分で今回のアルバム聴くと足を掬われるなとそこでちょっとスイッチが切り替わりました。

このしゃれこんだ感じが私にはたまらなくツボに入りました。

わー、このアルバム絶対好きになる!と確信に入った2曲目です。

 

 

 3.Girl A

 

これね、ラジオで流れたイントロとAメロで、

このかっこいいのはドロスだろ。

って瞬時に頭が反応した1曲です。

ドロス名義になって「Adventure」とか「ワタリドリ」とか

世間様に優しく受けれてもらう曲が続いていましたし、「ALXD」もわりと正攻法で

イノシシのようにまっすぐにぶつかってくるアルバムだった為、

このあたりで少し捻りのきいた陰のある曲がほしいと思っていたのです。

それがドカーン!と去年の秋に流れ込んできたもんですから、車運転しながらも

私の頭の中お祭り状態だったの覚えています。小躍りしてた。

いやぁ、待ってた。待ってたこういう曲。

ただ、アルバムに収録されて気になるのは、ボリューム。

シングル曲がアルバムに収録されると、なんか音がその曲だけ小さくまとまって聞こえる気がするのは私だけですかね?

1曲目、2曲目でばーっと盛り上がってるその勢いで聴こうとすると意外なボリュームの抑え具合にちょっとつんのめります。

まぁ、ボリュームあげますけどね。

 

 

4.Claw-爪-

 

何このビジュアル系の曲のタイトルみたいなの。

と、ちょっと顔がにやついた曲。サトヤス成分でしょうか。

サビに入るとおなじみのドロス節なんですが、入るまでのイントロのジャリジャリっとしたノイズとか、ギターのなり方とか、Aメロのシャウト交じりの歌い方とか、

ちょっと変速的なBメロとか、ビジュアル系好きな人が好きになりそうな感じがものすごくする曲。いいよウェルカムだよ。ジャンルレスだよこのバンドは。

あと、HYDEさんの「MIDNIGHT CELEBRATION」をなんとなく彷彿とさせますね。

この曲の時は完全にハンドマイクで身を乗り出してきて洋平さん歌いそう。

最初、この癖のあるBメロがくどいと思ってちょっと避けてたんですが、

この部分歌えると楽しい!ということに気付いて今はしっかりはまっています。

しっかし、テーマを設けずに自由に詞を書かすと、「最高!」と「クソッタレ!」が大概毎回セットででてくるな。

この真逆の言葉が同時に口から発せられるの…あぁ、どこかで聞いた覚えがある。

サンジやな。洋平さん、サンジや。

 

 

5.O2

 

洋平さんがラジオで「飛行機の中で聴きたい曲」と言っていて、

そのイメージから一番気になっていた曲。

ですが、アルバムフラゲ日のSOL生放送でもついぞ流れることはなく、

これは地味曲決定や・・・と心して聞いたら、確かにいい感じに箸休めとなる曲でした。

「Feel Like」のような空気感のあって跳ねる感じの曲を想像してたら、予想以上に空気入っててふわぁ・・・って浮いてた。

聴きながら思いました。

これ、今にもジェットストリームが始まりそうや。そのうち大沢たかおが静かにしゃべりだすわ。

そして眠りにいざなわれるのです。

昔、24時まで仕事して帰るときによく聞いてたなぁジェットストリーム。ウトウトしながら大沢たかおに癒されてたなぁ。でも、大沢たかおと見ると元彼も同時に出てくるので(似てるといわれたことがあるらしい)なんとも言えない表情になる。

…私情はさておき、よろしければSOL放送終了後そのままラジオをつけっぱなしにしてジェットストリームを聞き、そのあとこのO2を聴いてみてほしい。

驚くほどの親和性を感じます。

 ファルセットと低音、洋平さんの心地いい部分の声が存分に堪能できる曲。

ヘッドスパとかマッサージ受けてるときに聞いてもいいかも。

 

 

今回はここまで。