君たちはどう生きるか
映画見た感想?見ながら、見終わってしばらく考えたことをそのまま書き出しました。
正直キャラクターの名前もはっきり覚えてないところがあるし、
あのシーンはどうなんだこれはどう繋がってるんだといわれても
うっせ!とにかく少年が冒険してるってことだけわかればええやろ!?と強引に丸め込んでるんでご了承ください。
考えるな感じろです。
炭治郎みたいに考えてる事全部喋ってくれるわけじゃないしな。
私個人としては、一人間の半ドキュメンタリー的な作品でひっそりと終わるより、こうした冒険活劇で少し問いかけるような作品が最後の作品になってよかったなと思いました。こっちのほうがやっぱらしいなって。
鳥かわいいよね。インコがノリノリで包丁研いでるのとか。なんか人間味あふれる動作をした鳥がよかった。あと宮崎アニメにでてくる姉御はもれなく皆好きだよ。
12/26 L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary TOUR 代々木第一体育館 最終日(ディレイ)
15年前の私に今伝えるとしたら、
「あ!大丈夫大丈夫!ラルク全然腰曲がってないよ!ちょっと肉離れしてたり、ステージから落下したりしてるけど!私もマスクしてるけど!」
たぶんそれを聞いた大学3年生の私は気が気じゃないだろう。全然大丈夫じゃない。
何事だと。
とりあえず、30周年を迎えられたことは素直に嬉しい、が、こんな未来は描いていなかった。なんなら2020年始まってすぐのMMXXツアーに行ってた私でも、だ。
突如として始まり、拡散し、今なお世界に影響を及ぼし続けているコロナウイルスから完全に抜けだせないままの2021年。
ラルクの30周年のお祭りツアーは静かに始まり、沈黙を保つことでなんとか完走することができた。
私が見たのはツアー最終日のディレイ放送。地元の映画館で。
当時の私が聞いたらちょっと寂しいと思うだろうか。だよな。
お祭りじゃないんだよ。
なんかもう、祈りを捧げる場みたいな。
みんないるのに、みんなで見てるのに、私は一人でアルバムめくってるみたいだよ。
それでも、映画館ですべてを見終わった後、おなかがじんわり温かくなった。
これはこれでいい。そう思える日がいつかくる。
声が出せなくて、シャカシャカふっていたマラカスライトも、
hydeさんは「いつかいい思い出になるといいよね。」と言っていた。
冒頭の「get out from the shell」をフードを被った状態で歌うhydeさんを見たとき、
2000年のREALIVEを思い出した。
サビに入るまでスクリーンに映し出された檻の中で演奏をしている彼らを見て、
TOUR 2000 REALの格子状のアルミ(鉄?)の枠で囲まれた飾りっ気のないステージを思い出した。
21年前私が初めて見たライブを思い出させた。
やっぱり、これはこれでよくなかった。ものすごくあの場に行きたくなった。生で見たかった。涙出た。
このさみしい気持ちと悔しい気持ちは、次で昇華させたい。
それにしても、なんて瑞々しいんだろう。
ブルースハープを吹いてはきょろきょろするhydeさんにミーアキャットみを感じ、
ふふっと笑った(映画館全体で)その後、演奏された「flower」。
その瑞々しさといったら、今朝テレビでちらっと見た「カムカムエブリバディ」に出てくる深津絵里さんのよう。
(彼女もhydeさんより少し下ぐらいのお歳なんですが、びっくりするぐらい18歳の役がぴったりで。初心さがありつつ凛として素敵なんです。目指したい姿。)
まだ、恋も愛もそんな知らなくて、手に取った恋や愛がひたすら刹那的に映る。そんな感じが、今演奏されているその音から感じとれる。
はたまた「fate」をきけば、心臓の奥をぐっと押してくるような音で、Kenちゃんのほうを見れば、フレキシブルに緊張感MAXなギターの音を奏でている。
「NEO UNIVERSE」の鮮やかでキラキラした音に私は今でも「21世紀は明るいんだろうな」という淡い幻想を抱く。
その後の繋ぎの音で、うわー!こうきたかー!とゾワゾワし始まる「DRINK IT DOWN」。
このイントロが流れた瞬間、今日一声を出せないことを悔やんだ。
「キャー!」っていいたい「っっっっかーーーーー!かっけぇぇぇぇぇぇ!」っていいたい。
声が出せないまま泡になってい消えていった人魚ってこんな感じ?
それとも、「王様の耳はロバの耳ー!」って井戸に向かっていった人ってこんな感じ?
ともかく、ラルクアンシエルを1曲で紹介しろと言われたら私は迷いなくこの曲を選ぶ。
「with Dune…」と歌うhydeさんの儚さと言ったら砂のお城のよう。ぺしゃりと膝を折って座り込む当時のソバージュhydeさんが透けて見える。
MMXXの時と同様、序盤から4人の演奏がバチっとはまっていて、
でも、それが重くなく軽やかに聞こえてくる。
それに加えて、どの曲も当時の新鮮さそのままでこちらに送り出されてくる。
以前はライブに行ってもグルーヴを感じるまで時間がかかっていて、
いい曲が不完全燃焼で終わることもしばしば。
昨今のライブは曲の匂いは当時のままに、演奏は完璧というありがたい状態。
どの曲も聴き終わりには「瑞々しい…」と呟いていた。
思うに、ラルクは「骨太」なバンドにはならなかったなと。
いろんな野球選手が体を鍛えることに集中するあまり、年を追うごとにムキっとするか丸っとしてしまう中、
イチロー選手はあまり鍛えるということをせず、シュッとした体型を維持しそれを生かしたプレーをしている。
それとなんとなく似ている。
4人が30年間四六時中膝を突き合わせて活動していたのではなく、
それぞれに磨き上げていったからこそ、いつまでも新鮮で瑞々しい音が届けられるのではないかと思った。
「EVERLASTING」は、ラルクで昔やっていそうな雰囲気のものを2014年版でやってみたという、
時系列からぽっかり浮かび上がった曲で、聞いていると頭が混乱する。
歌詞もhydeさんの私情ではないけれど、hydeさんに乗り移った女性の私情という感じがして、なんかこう…聞いていると聴いていられない禁忌の香りがする。
なんとも鬱々とした雨の音が残り胸がざわざわする中、
雷鳴とKenちゃんのギターの音色が交差する。
聞こえていた雨の音が上流の川のせせらぎに変わった気がした。
続く「MY HEART DRAWS A DREAM」は、何度感謝しても感謝しきれず
何度涙してもまだ新鮮な涙が出てくる曲。
つぎはぎだらけの未来を歩んできた自分に今日も刺さる。
子供に聞かせたいラルクの曲ナンバーワンだ。いつか聞かせて一緒に歌いたい。
いつもライブでは今日この日までのことを思い歌っていたが、
今日は歌うことができないとわかっていた。
どうなるのだろうか。メンバーが歌うのか。
すると、会場では優しくきれいなハミングがながれていた。ピアノの旋律とともに。
会場の人たちが何とかして届けた歌。
そうかそうか、こういう形になったのか。今最大限できるこの時期しかできない歌声。
2008年、L'7ライブでのTETSUYAさんの低音コーラス以上にそれは優しく、
私はたぶんあの日の次ぐらい泣いたと思う。
同じようにラストの「あなた」の大合唱もハミングとなり、
その思いをつないで優しく歌いおさめるhydeさん。
「GOOD LUCK MY WAY」をきくと、2008年から2011年まで3年間、待ちに待ったラルクのライブへいけることのわくわく感を思いだし、
「ここまでつまづいてもこれたから」という歌詞がやたら自分を励ましてくれる。
今思うとこの曲は、2008年のL'7の時に歌われた「MY HEART DRAWS A DREAM」の
「そこからは未来が見えるかな ツギハギであろうと」に対するアンサーソングのように思える。
今もあの時と同じように待っている。
つまづいたり、それぞれに人生を謳歌しながら。
このハミングが力いっぱいの歌声になる日を。
アルバムの感想とは言えないストレイテナーのアルバム「Applause」感想2
ストレイテナーの新しいアルバム「Applause」の感想、続き。
5曲目の激しさと怒りをにじませた状態に、少しひねりが加えられた6曲目。
悪い酔いしてやさぐれているような印象。
あれだあれだ…CREATURESの最後に入っているあの、そう「瞬きをしない猫」
を彷彿とさせるような。
昔の曲を引き出しに感想を書こうとしている時点で、私はこのアルバムをもうファンでない人に紹介しようという気はさらさらないのかもしれない。
そもそもつぶやきの延長である。
曲のカッコよさはさることながら、書かれている歌詞に、あーそれはわからんでもないって思う。
Twitterとかはただただ私にとってつぶやいてるだけの場所なんだけど、時として社会問題やら差別問題、世論がどうのこのと大きな話題が流れ込んでくると、
なんだか世の中問題だらけで手に負えないなって暗い気持ちになる日もあって。
ただ、全部知ろうとする必要も答える必要もなくて、私は私と私の身の回りの人を守っていくしかないしそれしかできんよって最終的にはなるんだけど。
なので、「大切なモノだけぼくは守りたい」っていうのにちょっと気持ちがリンクします。
テナーもね、「世界平和」とかかかげるようなバンドではないのよね。
ただ、このバンドの空気に包まれてるととてつもなく「平和」になるから、みんなテナー好きになればいい(結局勧めるんかい)
「Parody」は、Graffitiのカップリングとしてすでに曲を知っている人からすると、
このアルバムの間に挟まれた箸休め的な位置にある曲だと思う。
ただ、アルバムで初めて聴く人からすれば、強烈に香しい果実酒のような曲だと思います。ブランデー梅酒みたいな(日本酒じゃなくなった)
色気ある曲だなぁとおもうし、「離さない」っていうときのホリエアツシの少し枯れた声がとても良い色気だと思います。
曲の展開がころころ変わって楽しい曲。
強いお酒やら香りの強いお酒ばっかり飲んでるのでここいらで本醸造酒あたりを…ということで「Dry frower」です。
香りは吟醸酒ほどは立ちませんが雑味が抑えられて、すっきりと且つまろやかとした味わい。すこしあっためて飲んでもいい。いろんな飲み方ができて、お酒好きがコスパよく飲み続けられるお酒でもある。
最初聴いた時、さらっとしててすーっと聞き流してしまいそうになるところがまさにこのお酒だと思ったわけです。
(もはや曲の紹介なのか酒の紹介なのかよくわからない)
ただ、サビの終わりが歌謡曲っぽいクセがあって面白いし、間奏とかは演奏組の技巧にゆらゆら聴き入るのが気持ちいいですね。
いくらすっきりと気持ちの良い曲だからといって聞き続けてると、終わりのほうの毒々しい8フレーズに飲まれますよ。
静かに枯れていく花みたいに静かに毒に飲まれていく歌。
ふと、アルバム全体を眺めると、ハッピーな曲が少ないことに気づく。
前作はそれまでテナーが歩んできた道の充足感とかだったりラブソングだったりで、
湿っぽさあれど全体的に幸せな雰囲気があった気がする。
まぁ、時代が時代か。
さ、そんなハッピーな曲が少ない中でのなけなしのハッピーソング「Maestro」
はじけるようなリズム。スパークリングワインだなこれは。
一応、クリスマスソングを意識してるんでしたっけ?
歌詞カードみたら、言うほどハッピーでもなかったけど「未来」っていうワードが一つあるだけでもちょっと明るいかな。
最近のテナーアルバムの後半にヘンテコな拍子、ヘンテコなAメロの曲1抑入ってるなって思うんだけど、今回はこれがそう。
「Superman Song」「A Man On The Moon」あたりの感じ。
イントロのギターのテロリロ、テロリロ。
このタイプの始まりの曲大体私大好き説。「No cut」
Dragon Ashのバラードで使われていそうなギターの音ながれてたら大体私大好き説。「No cut」
伝わらねぇ…。
たとえるお酒はないです。ただただいい曲だよ。一番泣いてしまう曲。
ただ、映画で言うならエンディングのめちゃくちゃ盛り上がるいいシーンで使われそう。
AメロBメロでぐっと抑えて押さえてサビでしっかり盛り上がるバラード。サビできちんと飛ばせてくれるバラード。
あとはもう、歌詞よ…。自分の書いてきた歌詞やら曲のことかねこれは。
回りくどい言葉もいっぱいつかって、雰囲気やニュアンスだけを伝えようとして
結果空回りして、ふてくされたりもして、笑。
歩んできた結果いま、するんと出てくる言葉の素直さに心打たれるよ。
最短ルートでこれらの言葉がでてきていたとしたら、私たちはたぶん好きになってなかったはずだから、それでいいんだ。
感性の尖りかたと、尖った感性が丸くなっていくスピードが似ていたからここまで好きでいるのだと思う。
会いに行きたいね。心からそう思うよ。
全曲が大団円のエンディングだとしたら、最後の「混ぜれば黒になる絵具」
はカーテンコールのようなさわやかさ。
よかったわ。タイトルだけ聞いたら「78-0」みたいなそれまでの流れぶった切った唐突なとがりソングかなと思ったから。「78-0」めっちゃすきやけど。
アルバムを〆るというより、次に向けてなんか爪痕残しとく、余韻ぶった切る系がたまにあるので、今回はどうかなぁと思ったら過去一さらっとした終わりだった。
2番がない。
今LINEでやってるアレキサンドロスのウェブドラマの冒頭のモノローグでも語られていた
「そもそも2番って何?1番で言いたいことを言いきったらそれで終わればいいじゃないか。」
を思い出した。車で軽やかに走り去っていくそのイメージを曲にしたら2番入らなかったのかもしれない。
車の中で聞いてた時には気づかなかったけど、「It's all right」って歌うところの「r」の部分で音程を下げてるのね。家のコンポできいたら妙にドキッとした。
そこの部分がめっちゃ好き。
フェードアウトもめずらしい気がする。
テナーの曲って「ジャン!」って終わるイメージがつよい。
最初聴いた時思わず「フェードアウトなんだあぁ…。」って言ったぐらいだから。
テナーは優しそうな感じして曲叩きつけて終わっていくようなところあるから
今回はそっ、っと置かれた気がした、曲を。優しい終わり方。
居酒屋感は途中でなくなりました。
「Applause」、いろんなテナーのおいしいところがつまってるから、この冬の贈り物、暮の元気なご挨拶等々、様々な場面でどうぞご活用ください。
でもこれはきっとテナーを好きなごくわずかの人しか読んでくれないだろうし、だれが一番読むかって言ったら自分が読むんだろうね。